【初心者向けLookerStudio講座】グラフ追加方法(スコアカード)を解説!

こちらの記事では、Looker Studio(旧称データポータル)のグラフ追加方法(スコアカード)についてご紹介させていただきます!Looker Studioのグラフ追加方法(スコアカード)の全体概要を把握したい方におすすめです!

記事のレベル(さきやん評価)
総合(下記項目の平均)
 (4.5)
でら(DX)度
 (5)
わかりやすさ/おもしろさ
 (4)
ためになるか
 (5)
ブログ作成スキル(さきやん
 (4)

どーも、さきやんです!ご覧いただきありがとうございます。

こちらの記事にたどり着いているということはLooker Studio(旧称データポータル)に興味・関心がある方だと思っています。

さきやん
さきやん

こちらの記事は以下のような人におススメだと思います!

  • これからLooker Studioを始めたい方
  • Looker Studioの「グラフ追加(スコアカード)」について知りたい方

それではどうぞご覧ください!

本記事の流れ

こちらの記事では、大きく3つのステップで説明させていただきます。

Looker Studioの「グラフ追加」の位置づけ

まず初めに、Looker Studioのレポート作成の流れの中で「グラフ追加」がどこに位置付けられるのかについてご紹介させていただきます。

スコアカードの基本

本記事の目的であるLooker Studioの「グラフ(スコアカード)」に関して基本的なことを解説させていただきます!

スコアカードの実例(ユースケース)

実際にサンプルデータを利用してスコアカードの実例と作り方を紹介させていただきます!

さきやん
さきやん

こんなグラフを作れるようになります!

事前準備・環境について

本題を説明する前にさきやんの事前の準備・構築環境についてご紹介したいと思います。

こちらの記事に関する事前の構築環境について

Googleアカウントは所有

Looker Studioの初期設定が終わり、Looker Studioが使える状態

サンプルデータのCSVファイル(以下参照)をデータソースに追加済み

以下のサンプルCSVデータを利用して説明しますので、実際に同じ作業をされたい場合はダウンロードしてご活用ください

ダウンロード後にLooker Studioで「データの追加」⇒「ファイルのアップロード」の順で追加可能です。

CSVファイル(sakiyan_sample_data.csv)の概要

レコード数は1500

地域別の注文・販売金額データ

カラムとしては、行No、注文No、注文日、出荷日、顧客No、顧客都道府県、顧客地域、カテゴリ、サブカテゴリ、単価、数量、販売金額

さきやん
さきやん

また、Looker Studioの初期設定が終わっていない方は以下の記事を参考にしていただければ幸いです!

【初心者向けLookerStudio講座】Looker Studioの始め方

Looker Studioの「グラフ追加」の位置づけ

はじめに、Looker Studioのレポート作成の流れは以下の大きく5つのステップに分けられます。

今回の記事ではステップ❸が対象となります。

ステップ❶
レポート設計

レポート作成をする上で設計は重要な要素になります!

記事にしていますので詳しく知りたい方はこちらのリンクからご覧ください。

ステップ❷
データ接続(データソースエディタ操作)

レポート化したいデータに接続し、必要に応じてデータソースエディタで利用しやすいデータに加工します。

ステップ❸
レポートにグラフを追加

接続されているデータからレポートに様々なグラフを追加します

ステップ❹
レポートの調整

キャンバスに対してテーマの選択やバナー追加を行います

ステップ❺
レポートの表示と共有

作成したレポート(ダッシュボード)を表示、共有します

各ステップの概要については下記のページで整理していますのでご覧ください。

さきやん
さきやん

次から本題の内容を解説していきたいと思います!

スコアカードの基本

それでは、この本題であるグラフの「スコアカード」について説明させていただきます。

スコアカードとは

スコアカードとは、単一の指標の概要データを表示することが可能です。Looker Studioのグラフ選択画面は以下の通りです。

このスコアカードはビジネスの場合はKPIなどの動向を視覚化するために使用することが多いです。例えば、売上総合計や純利益などの概要データを表示することで、進捗確認や意思決定などに活用します。

実際にスコアカードが利用されているレポートで説明すると、以下の赤枠の部分がスコアカードを複数用いて作成されています。

出典(Looker Studioのデフォルトテンプレート)

さきやんのサンプルデータを利用した場合、「グラフを追加」ボタンを選し、「スコアカード」をクリックしてページに配置してみると、デフォルトだと「Record Count」が表示され、データ数も1500であることがわかるかと思います。

グラフ作成画面の基本(設定とスタイル)

グラフ追加時の画面で抑えておくべきなのは「設定」と「スタイル」の2種類に分かれているということです。

自分の作成したいレポートに合うような形でこちらの設定を変更することになります。

画面メニュー設定内容
設定ディメンション、指標、期間、フィルタ、その他比較オプションなど
スタイル条件付き書式、フォント、背景・枠線、ラベル、グラフのヘッダー、パディング、など

設定内容については選択するグラフによって設定可能なメニューが異なることをご認識ください。

さきやん
さきやん

ここまでは概要の説明ですので、ここから詳細な内容について解説させていただきます!

スコアカード「設定」内容について

ここから具体的なスコアカードの「設定」内容についてご説明させていただきます。

スコアカードの「設定」一覧と解説概要は以下の通りです。

今回は特徴的な機能の①~③についてもう少し詳しく機能を解説させていただきます。

① スパークライン

スコアカードにスパークラインを追加すると、メインの指標の経時的な傾向を可視化できます。

さきやんのサンプルデータの「販売金額」を利用した場合、以下のようにグラフで経時的な変化が表示されます。

「進行情報として表示」のボタンにチェックがついているとスパークラインは表示されない

② その他の比較オプション

その他の比較オプションでは、「比較タイプ」で期間、特定の指標、特定の値を指定して、スコアカードのメインの指標と比較可能です。

「比較タイプ」では4つ選択することが可能です。

項目設定内容
期間メインの指標を比較する期間を指定可能です(デフォルトのオプション)。「設定」タブの「デフォルトの日付範囲」セクションにある「比較期間」セレクタを使って期間を設定を行います。
メインの指標の値と比較する数値を「目標値」フィールドに数値を入力して、メインの指標との比較に使用する数値を選択可能です。
指標メインの指標の比較対象となる別の指標を選択可能です。「ターゲット指標」フィールドの「指標を追加」プルダウンからフィールドを選択して、メインの指標と比較する別の指標を指定します。
なし「なし」を選択すると、スコアカードグラフから比較データが削除されます。

例えば、さきやんのサンプルデータの「販売金額」を利用して期間を変更した場合、以下のようにセレクタで指定した期間に対する経時的な変化が表示されます。

③ 進行状況として表示

「進行状況として表示」のチェックボックスは以下のように動作します。

項目設定内容
チェックありメインの指標の進捗率を測定する比較データがターゲットに指定
チェックなし
(デフォルト設定)
比較データに対するメインの指標の値の変動率が算出

さきやんのサンプルデータの「販売金額」を利用し「値(200000000)」を変更した場合、以下のように進行状況として表示されます。チェックなしの場合は「80.6%」の変動率のみが表示されます。

「進行情報として表示」のボタンにチェックがついているとスパークラインは表示されない

さきやん
さきやん

以上が「設定」についての説明です。設定の概要についてはイメージいただけたのではないでしょうか。このあと「スタイル」について解説させていただきます!

スコアカード「スタイル」内容について

続いて、具体的なスコアカードの「スタイル」内容についてご説明させていただきます。

スコアカードの「スタイル」一覧と解説概要は以下の通りです。

基本的なスタイルの項目は以上で、以下の項目はグラフ「スコアカード」を選択し、特定のメニュー設定が有効化される場合に表示される変更画面です。

今回は特徴的な機能の①~③についてもう少し詳しく機能を解説させていただきます。

① 条件付き書式

条件付き書式は、データに基づいてグラフで使用するフォントと背景の色を設定可能です。この条件付き書式が利用できるグラフは以下の通りです。

条件付き書式が利用可能なグラフ

表グラフ

ピボットテーブルグラフ

スコアカードグラフ

条件付き書式は「追加」ボタンをクリックします。

条件付き書式の「ルールの作成」画面が表示されるので、任意の設定を行うことが可能です。

色のタイプによってメニューが異なります。「単一色」を選択した場合は以下のようなメニューで変更可能です。

また、「カラースケール」を選択した場合は以下のようなメニューで変更可能です。

単一色やカラースケールのどちらもスコアカードの「書式ルール」では「値」オプションが選択されているため変更できない(現在のスコアカード指標が自動的に使用される)。

さきやん
さきやん

このように特定の条件に応じて色やスタイルの変更が可能です!

② データが欠落

データが欠落している場合は、データがないことを示すためのオプションを選択可能です。選択肢として以下の通りです。

項目設定内容
「データなし」と表示するスコアカードに「データなし」というテキストを表示
「0」と表示するスコアカードに「0」という数字を表示
「-」と表示するスコアカードに「-」という数字を表示
「null」と表示するスコアカードに「null」という数字を表示
「 」(空白)を表示スコアカードにテキストを非表示

③ 進行状況として表示

スコアカードの比較データの表示形式は、以下のオプションで設定可能です。

項目設定内容
プラスの変化の色プラスに変化している(上昇している)データを示す際に使用するフォントの色を変更可能
マイナスの変化の色マイナスに変化している(下降している)データを示す際に使用するフォントの色を変更可能
変化を絶対量で表示比較表示の方法を変化の割合から絶対数の差異に変更可能
数値の短縮表示数値を四捨五入して単位記号を表示。 例えば、「777,777」は「777.8K」と表示される。
数値精度指標値の小数点以下の桁数を設定可能
比較ラベルを隠す比較期間を表示するラベルを非表示に変更可能

「設定」の中で「その他の比較オプション」が選択されている状態で表示されるメニュー

さきやん
さきやん

以上でスコアカードの基本的な説明は完了です!

スコアカードの実例(ユースケース)

最後に、実際にスコアカードを作りながらご説明させていただきます。

以下のサンプルCSVデータを利用して説明しますので、実際に同じ作業をされたい場合はダウンロードしてご活用ください

ダウンロード後にLooker Studioで「データの追加」⇒「ファイルのアップロード」の順で追加可能です。

スコアカードの実例(作成するスコアカード紹介)

まず今回実際に作ってみるスコアカードは以下の通りです。

このスコアカードを作成する上でのポイントを以下で簡単に記載させていただきます。

それでは実際に作っていきたいと思いますが、「設定」と「スタイル」の画面ごとにご説明&作業させていただきます。

さきやん
さきやん

説明上は上記の設定で作業を進めますが、適宜ご自分の好きなように変更していただいて問題ございません!

実際に「設定」を変更する手順について

まずLooker Studioでスコアカードを選択し、ドラッグアンドドロップします。

レコードカウントがデフォルトで表示されるため、指標の中から「販売金額」を選択します。

「その他の比較オプション」の中で、比較タイプを「値」、目標値を「20000000」、進行状況として表示の「チェック」をつけます

この作業で棒グラフの目標値を設定します

「デフォルトの日付範囲」の「カスタム」を選択し、▼ボタンをクリックします。

期間で「前年」を選択し、適用ボタンをクリックします。

この作業で集計する期間を2023年に指定します。本記事を投稿するのが2024年で、表示させたい期間が2023年なので「前年」を選択しています!

「フィルタを追加」を選択します。

フィルタの作成画面では以下のように設定し、「保存」ボタンをクリックします。

この作業で「カテゴリ」が「事務用品」を含む販売金額を集計できるようにします。

無事に保存されれば、販売金額が絞られていることが確認できると思います。

「設定」での作業はこれで完了です。

さきやん
さきやん

続いて「スタイル」の作業です!

実際に「スタイル」を変更する手順について

「スタイル」を選択し、「条件付き書式」の「追加」ボタンをクリックします。

「ルールの作成」では以下のように設定し、保存ボタンをクリックします。

この作業で値(販売金額)が1000万を上回る場合にテキストスタイルを「緑」に変更できるようにします!

メインの指標と比較フィールドの「数値の短縮表示」のチェックをつけ、「数値精度」を1に変更します。

ここから全体的な配置や背景、枠線などを設定可能なので以下のように変更します。

この作業で「指標名を非表示にする」にチェックすることでスコアカードに指標名が表示されないようにします。

指標名の代わりにテキストボックスを配置してスコアカードが何を表示しているのか表現します。

以下のように記入することでスコアカードをわかりやすくします。

テキストボックスの配置を変更すれば完成です!

さきやん
さきやん

お疲れさまでした!これで実例でお見せしたスコアカードを作成することができました!

ゴール(スコアカードの基本を把握している状態)

お疲れさまでした!これでこちらの記事のゴールは達成です!

これでご覧の皆様もLooker Studioのグラフ追加(スコアカード)に関する基礎を把握している状態が整いました

以上、本記事は終わりになりますので、ここまで読んでいただいた方は誠にありがとうございました!

Looker Studioに関する情報は以下のページでまとめておりますので、他にもLooker Studioの事例や基本的な情報が知りたい方は是非ご覧ください

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