さきやんのDXらぼ！ 
こちらの記事では、Looker Studio（旧称データポータル）のグラフ追加方法（ウォーターフォール）についてご紹介させていただきます！Looker Studioのグラフ追加方法（ウォーターフォール）の全体概要を把握したい方におすすめです！
どーも、さきやんです！ご覧いただきありがとうございます。
こちらの記事にたどり着いているということは「Looker Studio（旧称データポータル）」に興味・関心がある方だと思っています。
こちらの記事は以下のような人におススメだと思います！
- これからLooker Studioを始めたい方
- Looker Studioの「グラフ追加（ウォーターフォール）」について知りたい方
それではどうぞご覧ください！
こちらの記事では、大きく3つのステップで説明させていただきます。
まず初めに、Looker Studioのレポート作成の流れの中で「グラフ追加」がどこに位置付けられるのかについてご紹介させていただきます。
本記事の目的であるLooker Studioの「グラフ（ウォーターフォール）」に関して基本的なことを解説させていただきます！
実際にサンプルデータを利用してウォーターフォールの実例と作り方を紹介させていただきます！
こんなグラフを作れるようになります！
本題を説明する前にさきやんの事前の準備・構築環境についてご紹介したいと思います。
以下のサンプルCSVデータを利用して説明しますので、実際に同じ作業をされたい場合はダウンロードしてご活用ください。
ダウンロード後にLooker Studioで「データの追加」⇒「ファイルのアップロード」の順で追加可能です。
また、Looker Studioの初期設定が終わっていない方は以下の記事を参考にしていただければ幸いです！
【初心者向けLookerStudio講座】Looker Studioの始め方
はじめに、Looker Studioのレポート作成の流れは以下の大きく5つのステップに分けられます。
今回の記事ではステップ❸が対象となります。
レポート化したいデータに接続し、必要に応じてデータソースエディタで利用しやすいデータに加工します。
接続されているデータからレポートに様々なグラフを追加します
キャンバスに対してテーマの選択やバナー追加を行います
作成したレポート（ダッシュボード）を表示、共有します
各ステップの概要については下記のページで整理していますのでご覧ください。
次から本題の内容を解説していきたいと思います！
それでは、この本題であるグラフの「ウォーターフォール」について説明させていただきます。
ウォーターフォールとは、データの増減の様子と最終的な合計値に至るまでの流れを一目で確認できるグラフです。
財務データを表すのに使用されることが多く、一連の利益と損失が最終損益につながる過程を可視化します。
また、様々なカテゴリが全体にどのように寄与しているかを示したい場合にも利用され、特にデータに正の値と負の値が含まれる場合に有用なグラフです。
Looker Studioのメニューは以下の通りです。
Looker Studioのウォーターフォールチャートは、指標の値の変化を時系列で確認し、その変化の要因を把握するのに役立ちます。
ここまでが概要説明なので、ここからLooker Studioの実際の設定を説明していきます！
グラフ追加時の画面で抑えておくべきなのは「設定」と「スタイル」の2種類に分かれているということです。
自分の作成したいレポートに合うような形でこちらの設定を変更することになります。
| 画面メニュー | 設定内容 |
|---|---|
| 設定 | ディメンション、指標、期間、フィルタ、その他比較オプションなど |
| スタイル | 条件付き書式、フォント、背景・枠線、ラベル、グラフのヘッダー、パディング、など |
設定内容については選択するグラフによって設定可能なメニューが異なることをご認識ください。
ここまでは概要の説明ですので、ここから詳細な内容について解説させていただきます！
ここから具体的なウォーターフォールの「設定」内容についてご説明させていただきます。
ウォーターフォールの「設定」一覧と解説概要は以下の通りです。
今回は特徴的な機能の①と②についてもう少し詳しく機能を解説させていただきます。
① 合計
合計の設定では、ウォーターフォールチャートに値の合計または小計を表示可能で、メニューでは5つの設定変更が可能です。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| なし | ウォーターフォールチャートに合計値を示すバーを表示しない場合は、このオプションを選択 |
| 終了時 | ウォーターフォールチャートのすべての値の合計を表示するには、このオプションを選択 |
| 毎年 | 年ごとに小計を表示するには、このオプションを選択 |
| 毎四半期 | 四半期ごとに値の小計を表示するには、このオプションを選択 |
| 毎月 | 月ごとに値の小計を表示するには、このオプションを選択 |
それぞれの設定時の動作後の状態を紹介させていただきます。
終了時は対象期間の最後に「合計」値を表示可能です。
対象期間が数年にわたる場合、年ごとに「合計」値を表示可能です。
対象期間の四半期ごとに「合計」値を表示可能です。
対象期間の毎月ごと「合計」値を表示可能です。
合計の設定に関する説明は以上です！
② カスタム集計
カスタム集計の設定は、ウォーターフォールチャートの始点となるベースラインの値を指定可能です。指定するにはテキスト フィールドに値を入力します。例えば、「1,000,000」を入力すると以下のように「1,000,000」分ベースラインが上がっていることがわかるかと思います。
また、「ベースラインと合計の値を使用する」のチェックをオンにすると、グラフに表示される合計にベースラインを適用することが可能です。
以上が「設定」についての説明です。設定の概要についてはイメージいただけたのではないでしょうか。このあと「スタイル」について解説させていただきます！
続いて、具体的なウォーターフォールの「スタイル」内容についてご説明させていただきます。
ウォーターフォールの「スタイル」一覧と解説概要は以下の通りです。
今回は特徴的な機能の①と②についてもう少し詳しく機能を解説させていただきます。
① ウォーターフォール
ウォーターフォール設定では、表示される軸の向きとバーの数を設定可能です。
垂直型と水平型で指定可能で、デフォルトは垂直型です。水平型を選択した場合は次のような状態です。
必要に応じて、グラフに表示されるバーの上限数を指定可能です。バーの数を「5」にした場合は次のような状態です。
② バーのスタイル設定
バーのスタイル設定は、ウォーターフォールチャートに表示される4つのバーのスタイルを設定可能です。それぞれの設定内容とグラフとの関係性は次の通りです。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| 上昇するバー | ウォーターフォールチャートに表示される正の値の上昇するバーが対象 |
| 下降するバー | ウォーターフォールチャートに表示される負の値の下降するバーが対象 |
| 正の合計値を示すバー | ウォーターフォールチャートに表示される正の値の合計値を示すバーが対象 |
| 負の合計値を示すバー | ウォーターフォールチャートに表示される負の値の合計値を示すバーが対象 |
それぞれの設定で値の色やストロークの色、太さなどを変更可能です。簡単に動作を紹介させていただきます。
値のバーを表示する塗りつぶしの色を選択可能です。
値のストロークの色：値のバーで使用する枠線の色を選択可能です。
値のストロークの太さ：値のバーで使用する枠線の太さをカスタマイズ可能です。値が大きいほど、バーの枠線は太く表示されます。
こちらはそれぞれセットで使うことが望ましく、ストロークの色を「紺色」、ストロークの太さを「5」に選択した場合の状態は次の通りです（値の色の塗りつぶしは「transparent」を選択しています）。
ウォーターフォールの特徴的な設定は以上です。他の設定については他の記事をご覧いただければ幸いです。
【初心者向けLookerStudio講座】グラフ追加方法（期間・折れ線）を解説！
以上でウォーターフォールの基本的な説明は完了です！
最後に、実際にウォーターフォールを作りながらご説明させていただきます。
以下のサンプルCSVデータを利用して説明しますので、実際に同じ作業をされたい場合はダウンロードしてご活用ください。
ダウンロード後にLooker Studioで「データの追加」⇒「ファイルのアップロード」の順で追加可能です。
まず今回実際に作ってみるウォーターフォールは以下の通りです。
このウォーターフォールを作成する上でのポイントを以下で簡単に記載させていただきます。
それでは実際に作っていきたいと思いますが、「設定」と「スタイル」の画面ごとにご説明＆作業させていただきます。
説明上は上記の設定で作業を進めますが、適宜ご自分の好きなように変更していただいて問題ございません！
ウォーターフォールでは正と負のデータが存在していて有益なグラフです。
用意しているサンプルデータ（sakiyan_sample_data.csv）は負のデータがない状態のため、事前に「フィールド追加」を行い、負（マイナス）のデータを追加する処理を入れておきます。
あくまでもデモ上で必要なため入れますが、ご自身でお使いになるデータに負のデータが含まれていれば対応の必要はございません！
まずLooker Studioでウォーターフォールを選択し、ドラッグアンドドロップします。
グラフを選択した状態で、右下のフィールド追加から「計算フィールドを追加」をクリックします。
フィールド名は任意で問題ありませんが、例えば「販売金額（2,5,8,12月のみマイナス）」と入力します。
続いて次の計算式を入力し、保存ボタンをクリックします。
IF(MONTH(注文日) IN (2,5,8,12),販売金額*-1,販売金額)
この計算式によって「注文日が2月、5月、8月、12月の場合は販売金額をマイナスにする」ことが可能です。
これでデモ用の準備は完了です！
通常はこのような対応は不要だと思いますので、あくまでも負（マイナス）の値を得るための対応だと思っていただければ幸いです！
既にウォーターフォールのグラフは配置済みなので、ディメンションに「注文日」、指標に「販売金額（2,5,8,12月のみマイナス）」を選択します。
続いて、合計を選択し、「終了時」をクリックします。
次のような状態になっていると思います。
期間で「前年」を選択し、適用ボタンをクリックします。
この作業で集計する期間を2023年に指定します。本記事を投稿するのが2024年ですので利用時期に応じて選択してください！
この時点ではディメンションが日単位になっているので、月単位に変更していきます。
ディメンションの注文日のカレンダーマークをクリックします。
画面上のデータの種類を選択し、「日付と時刻」から「年、月」を選択します。
「設定」での作業はこれで完了です。
続いて「スタイル」の作業です！
「スタイル」を選択し、「バーのスタイル設定」をお好きなものに選択します。
最後にサイズなどを調整して配置を変更すれば完成です！
お疲れさまでした！これで実例でお見せしたウォーターフォールを作成することができました！
お疲れさまでした！これでこちらの記事のゴールは達成です！
これでご覧の皆様もLooker Studioのグラフ追加（ウォーターフォール）に関する基礎を把握している状態が整いました！
以上、本記事は終わりになりますので、ここまで読んでいただいた方は誠にありがとうございました！
Looker Studioに関する情報は以下のページでまとめておりますので、他にもLooker Studioの事例や基本的な情報が知りたい方は是非ご覧ください！
