こちらの記事では、ビジネスパーソン向けにTableauを無料で使う方法についてご紹介させていただきます!その他にも製品概要や利用方法、Webページ連携方法、学習方法まで解説します!
どーも、さきやんです!ご覧いただきありがとうございます。
こちらの記事にたどり着いているということはBIツールの「Tableau」に興味・関心がある方だと思っています。
こちらの記事は以下のような人におススメだと思います!
- BIツールのTableauについて知りたい方
- 無料でTableauを使ってみたい方
- TableauダッシュボードをWebページに連携したい方
それではどうぞご覧ください!
こちらの記事では、作業としては大きく5つのステップで説明させていただきます。
Tableauの製品概要なども紹介させていただきますが、無料で使えるようにしたいだけであれば「Tableau Publicの利用方法」をご覧いただければ幸いです!
本記事の通りに実施すると、以下のようなTableauダッシュボードをブログに掲載できるようにもなります!
出典:Eric Tobias氏作成(Gartner Magic Quadrant)
さきやんもガートナーのマジック・クアドラントの情報を定期的に確認しています。そちらの記事もまとめていますのでご興味がある方はご覧ください!
まずは、Tableauの概要について説明していきたいと思います。
Tableauとは、データドリブンな課題解決を変革し、組織のデータを最大限活用することを可能にするビジュアル分析プラットフォームです。
一般的にBI(ビジネスインテリジェンス)ツールの1つとして有名です。BIツールについては記事化していますのでご興味がある方はご覧ください。
Tableauのページでは以下のように紹介されています。
Tableau が設立されたのは 2003 年。分析フローを改善し、ビジュアライゼーションを通じて人々がデータをさらに利用できるようにすることを目的にした、スタンフォード大学のコンピューターサイエンスプロジェクトから誕生しました。共同設立者の Chris Stolte、Pat Hanrahan、Christian Chabot は、Tableau の基盤テクノロジーである VizQL を開発して特許を取得しました。これは、直感的なインターフェイスにより、ドラッグ & ドロップ操作をデータクエリに変換して、データを視覚的に表現する技術です。Tableau は設立以来、他の追随を許さないペースで研究開発に投資し続けており、データから答えを短時間で引き出して予想外のインサイトを見出そうとする、あらゆる人々を支援するためのソリューションを開発しています。
出典:Tableauとは
Tableauは2019年にSalesforceに買収されていますが、Tableauの目指す世界観やミッションは変わっていないようです。
Tableauの素晴らしいポイントとして、「Tableauコミュニティ」が挙げられます。
100 万人以上の多様なメンバーが積極的に参加しており、500を超える世界各地のユーザーグループ、毎年恒例のTableau Conferenceなどの独自のイベントを通じて、メンバー同士が刺激しサポートし合っています。
Tableau Conference内のイベントでIron Vizというコンペがあり、こちらはYoutube動画でも見ることができます。
さきやんもIron Vizの動画を見ましたが、司会者の方もしっかりされていてとてもアメリカンなイベントだなと思いましたw
Tableauを買収したSalesforceも簡単に紹介させていただきます。
セールスフォース(英: Salesforce, Inc.)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理(CRM)ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業である。ビジネスアプリケーションおよびクラウドプラットフォームをインターネット経由で提供する。1999年3月に、マーク・ベニオフにより設立された。翌2000年4月に、日本法人が設立される。
米フォーブス誌の「世界で最も革新的な企業」[注 1]ランキングで2014年まで4年連続で第1位に選出されている[2]。
米IT調査会社ガートナーによる最新レポートでは、世界のソフトウェア企業ランキングで第10位[3]。CRMの世界マーケットシェアは16.1%で第1位。また、同レポートによると日本国内の営業支援システム(SFA)のマーケットシェアは60.4%を占めている[4]。クラウドプラットフォーム分野においては、IDC Japanの調査で日本国内のPaaS市場で第1位[5]。
出典:Wikipedia
ビジネスパーソンの方でSalesforceを聞いたことがない方のほうが少ないかもしれませんが、数多くの企業を買収しており、Tableau以外でも2021年にSlackも買収されています。
さきやんの会社でもSalesforceの製品は色々と使っていますが、基本的にお値段がしっかりと高い(個人の主観です)ですよねw
アメリカの調査会社のガートナー社による評価では、Tableauは「リーダー」のポジションを継続的に維持しています。
詳しくは以下の記事でまとめていますので、ぜひそちらをご覧ください。
概要はこのくらいにして、Tableau製品について次から紹介します!
続いて、Tableau製品ラインナップとコスト関連の情報を紹介させていただきます。。
この章でご説明したいことは以下の画像でまとめました。
ポイントだけ把握されたい方はこちらをご覧いただくだけで問題ないと思います。
料金はTableauのWebページの情報を参考にしています。
こちらの画像の情報整理と作成に結構時間をかけましたw
次からポイントを絞ってご紹介しようかと思います。
大きく4つに分類(「データ準備」「データ分析」「共有」「高度化・強化」)して紹介したいと思います。
データ分析においてデータの準備(前処理)が70~80%と言われています。とても重要なステップで、前処理に利用するためのソフトウェアです。
Tableau Prep Builder | データの準備(前処理)としてデータを整形・加工するためのソフトウェアで、PCにインストール利用。SQLが書けなくてもGUIで加工が可能 | ライセンスが必要(有料) |
さきやんは個人的にPrepの機能がとても便利で、データ分析する際にはとても有益だと思っています!
Tableauの主要な製品でデータ分析が可能なソフトウェアです。Tableauと言えば、この製品を指している場合が多いと思います。
Tableau Desktop | Tableauのメイン製品。データを接続し可視化・分析するためのソフトウェアで、PCにインストールして利用。 | ライセンスが必要(有料) |
Tableau Public | 無料の製品。Tableau Desktopと同じで、データを接続し可視化・分析するためのソフトウェアで、PCにインストールして利用。 | ライセンス不要(無料) |
本記事で無料で使うために利用する製品は上記の「Tableau Public」です!
Tableau Desktop等で作成されたダッシュボードを閲覧するためのソフトウェア・環境です。
Tableau Reader | Tableau Desktopで作成したダッシュボードを閲覧するソフトウェアで、PCにインストールして利用。編集はできないが、フィルター機能などは使用可能。 | ライセンス不要(無料) |
Tableau Mobile | Tableau ServerやCloud上のダッシュボードをモバイル端末で閲覧するためのソフトウェアで、Android/iOSのそれぞれ提供され、モバイル端末にインストールして利用。 | ライセンスが必要(有料) |
Tableau Server | Tableau Desktopで作成したダッシュボードを共有する環境で、自社でサーバーを準備し、環境構築が必要。 | ライセンスが必要(有料) |
Tableau Cloud | Tableau Serverと同様だが、自社でサーバーを準備する必要がなく、Tableau側がサーバー環境を提供。 | ライセンスが必要(有料) |
ダッシュボードを作っても共有しないとデータ分析の価値は得られないので、社内で共有する仕組み・環境はとても重要です!
Tableau ServerやTableau Cloudで提供する共有環境の機能拡張・強化するためのアドオンです。組織で利用する場合は、サーバー管理者側がアドオンを導入するかどうか判断しています。
Data Management | Tableau Server 向けに高度なデータ準備とガバナンス機能を提供。 | ライセンスが必要(有料) |
Advanced Management | Tableau Cloud 導入環境で、管理性、スケーラビリティ、セキュリティの強化機能を提供。 | ライセンスが必要(有料) |
Einstein Discovery | Tableau ワークフロー内で予測と推奨を提供し、誰もがアルゴリズムを記述する必要なく強力な予測モデルを作成。 | ライセンスが必要(有料) |
Einstein Discoveryは使ってみたいですが、お値段が結構するので手が出しにくいですね・・・
続いてライセンス種別と利用料金です。
基本的に3つのライセンスがあり、ライセンス種別により利用可能なソフトウェアが異なります。
ライセンス種別 | 概要 | 利用料金 |
---|---|---|
Tableau Creator | Tableau Desktopを利用する場合に必要になるため、ほぼ必須のライセンス。 ※ 基本的にほぼすべての機能を利用可能。 | ¥8,400/月 |
Tableau Explorer | Tableau ServerやCloudが導入された環境で、Webブラウザ上でダッシュボードの編集や操作などが可能なライセンス。 | ¥5,040/月 |
Tableau Viewer | Tableau ServerやCloudが導入された環境で、Webブラウザ上でダッシュボードの閲覧・フィルタ操作などが可能なライセンス。 | ¥1,800/月 |
各ライセンスの細かい利用機能はTableauの以下のページをご覧ください。
さきやんも社内でCreatorライセンスを利用していますが、常に思うのは料金が高いということ・・・w
それでは本記事のメインである「Tableauを無料で利用」するために、「Tableau Public」の概要や利用手順などについて紹介させていただきます。
Tableau Publicの概要を丁寧に説明しようと思ったのですが、そろそろこの記事も長くなっているのでTableau Publicの紹介はTableauのオフィシャルページにお任せしたいと思います。
ご興味のある方は以下のリンクからご覧ください。
さきやんもたまに見ていますが、様々な国のエンジニアの作ったダッシュボードを見ることができ、ビジュアライゼーションの幅がとても広がります!
それでは、本題のTableau Publicの利用方法を説明していきます。
まず「Tableau Publicのアカウント」を作成するために以下のページからログインします。
表示されたページから「TABLEAU PUBLICにログイン」ボタンをクリックします。
サインインページが表示されるため、「アカウントの作成」をクリックします。
アカウント作成画面が表示されるため、氏名、メールアドレス、パスワードを入力し、「マイアカウントの作成」ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されるため、登録したメールアドレスのメールボックスを確認します。
特に問題なければ以下のようなメールが届いているの、アクティブ化するためのURLをクリックします。
問題なければアカウントのアクティブ化が完了した旨の画面が表示され、サインインページが表示されます。
参考までに、再度アクティブ化用のURLにアクセスすると以下のように表示され、アクティブ化されているかどうか確認できます。
次に、「サインイン」ボタンをクリックします。
国または地域を選択し、規約などを確認したうえでチェックボックス2か所にチェックし、「サインインを完了」ボタンをクリックします。
これでTableau Publicアカウントの作成は完了です。
続いて、実際に使える環境を整えていきます。
トップページの「作成」タブを選択し、「Tableau Desktop Public Editionのダウンロード」をクリックします。
ダウンロード画面が不明な方は以下のページから接続していください。
次に、「TABLEAU PUBLICをダウンロードする」ボタンをクリックします。
サインインの有無により、以下の画面が表示される場合がありますが、表示された場合は「サインイン」のリンクをクリックしてサインインをします。
ダウンロードの確認画面が表示されるため、記載内容を確認し、2か所にチェックし、「アプリケーションのダウンロード」ボタンをクリックします。
ダウンロードが始まらない場合は以下のような表示が出る場合があります。その場合は再度ダウンロードボタンをクリックします。
ダウンロードが問題なく完了すると、以下の実行ファイルが特定のフォルダに保存されるため、対象ファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。
ポップアップ画面で契約書を確認し、チェックした後に「インストール」ボタンをクリックします。使用状況の送信に関するチェックはご自身の状況で判断してチェックください。
インストール作業が開始されます。
無事に完了するとTableau Public用のソフトウェアが自動で起動されます。
これでTableau Publicがご自身のパソコンのソフトウェアで利用できる状態になりました。
Tableau Publicは無料で使えるので機能などを学習したい場合にとても有益ですが、注意点もありますのでご認識いただいた上での利用をお勧めしたいと思います。
さきやんの場合、Desktopの機能の確認と他の素晴らしいエンジニアの方々の作品を拝見するぐらいに利用しています!公開はしていないですw
流れ的にはTableauの学習方法が先だったかもしれませんが、使い方・学習方法を知りたい方は次の章をご覧ください。
こちらの章ではTabelauで作られたダッシュボードをWebページ(ブログなど)に連携・表示させる方法をご紹介します。
既にご自身でダッシュボードを作成し、Server上にパブリッシュされている方はこちらスキップしてください。
既に完成したダッシュボードを探したい場合はTableau Publicで検索すると良いと思います。
まず以下のページのアクセスしてください。こちらのページで様々なダッシュボードを見ることができます。
表示されたページで自分の見たい内容に関連すキーワードを入力します。例えば、「Gartner」と入力します。
複数のダッシュボードが表示されるため興味のあるダッシュボードをクリックします。
表示されたダッシュボードの右上にある共有ボタンをクリックします。
ポップアップが表示されるので「埋め込みコード」をコピーします。
これで事前の準備は完了です。ご自身で作成されたダッシュボードも同様に埋め込みコードをコピーしてください。
次にブログ上での作業です。なお、さきやんの環境はWordPress(テーマはSANGOを使用)を利用していますので、その前提での手順とさせていただきます。
WordPressの管理画面で、記事を作成する画面に移動し、「カスタムHTML」をクリックします。
表示されたボックスに先ほどのステップでコピーされた「埋め込みコード」を貼り付け、プレビューボタンをクリックします。
以下のように表示され、編集画面上でダッシュボードを確認することができます。
以上でWebページ連携は完了です!この作業が完了すると以下のように表示されるようになります。
少し環境に依存するところはあると思いますが、ご自身の環境に置き換えていただければ簡単にWebページ連携・表示ができるかと思います!
Tableauから以下のページで「超基礎的な動画」や「様々なサンプルデータ」を提供しています。
まずはこちらの内容から見てみるといいと思います。
Japan Tableau User Group様が色々と整理していただいているようなのでそちらを参考にしていただくのが間違いないと思います。
ビジネス上で活用する場合もググって出てくるというのがとても重要ですよねw
お疲れさまでした!これでこちらの記事のゴールは達成です!
細かい内容は色々と対応していかなければいけませんが、これでご覧の皆様もTableauが無料で使える状態が整いました!
さいごに、「ビジネスパーソン向けにTableauを無料で使う方法」と題して紹介した記事についてまとめさせていただきます。
以上、本記事は終わりになりますので、ここまで読んでいただいた方は誠にありがとうございました!
今後もできれば色々とまとめていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします!